世界のへんなおじさん by 白石あづさ世界のへんなおじさんを集めてみました。「世界のへんなおじさん」小学館より発売中

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本日のカフェ運 ねずみ講と別れ話と不倫


こんばんは。
仕事がいっぱい、いっぱいの白石です。

友達からランチや飲みのお誘い。
行きたい…けど、お出かけしている余裕はない。
かといって、一日中、パソコン打っているのも
精神的によくない。

そんなわけで、今日、Sさんがランチをしようと
家の近くまで来てくれた。彼女はちょっと不思議な
イベントもやっているそう。
そのイベントとは、オーラの撮影会。

写真を見せてくれたら、彼女の写真、まわりが真っ赤。
このオーラの撮影機、ドイツでは医療用としても
認められているそう。体温とか派動などをミックスして
映し出すのかしら?。私は何色なんだろう…?

さて、今、本1冊、1日20枚の原稿を書いている。
そのほかの原稿を、片っ端昨日ようやく終わらせて、
これに取り掛かれるのだけど、どうにも進まない。

それは私の書くが遅いから自分のせいではあるのだけど、
でも、もうひとつの理由は、今日のカフェ運が悪すぎたのだ。

●本日のカフェ運

悪い…というか、おもしろすぎた、と書いたほうが正しい。

まず1件目。隣の席がネズミ講。
このカフェ、ネズミ講に使われることがほんとに多い。
社員っぽい男の人と、まだ学生らしき女の子が座っている。

「次のビジネスに参加できるの? あなたの保険証で
お金を借りられるよ。え? 親と一緒? 切り離す
こともできるから。お父さん、どこの会社? 
お、大手じゃないか。じゃあ、親に借りなさい。
すぐに倍にできるから」

私が、じーーーっと男を見ていたら、
「あ、あっちの席に行こうか」と行ってしまった…
彼女はそのあと、どうなったんだろう? 
うう、結局、気になって何にも書けなかった。。

2件目。夕方の光が射す明るいカフェ。
今度は隣に普通のカップルが座ったんだけど、
いきなり、別れ話。
耳に入れたくなくても、緊迫感がビシビシ伝わって、
パソコンをカタカタするにも気が引ける。

「どうして●●ちゃんと私に黙って遊びにいくのよ!」
「オレの勝手じゃん!」
「わーーーん」

ぐすぐすと泣く女の子の泣き声が店内に響く。
で、別れるの? 別れないの? 
店内すべての人が気になっていたと思うんだけど、
決着がつかず、人も増えてきたので3件目へ移動。
ぬう、まだ1行しか書いてない…


●3件目も別れ話

3件目。このカフェはビルのなかなので、窓がない。
そのかわりビジネスマン風の人が多いから、
修羅場もないだろう〜と安心して進めるやいなや、
隣の30代くらいのカップルの女性のほうが、
「で、いつ奥さんに話をするの?」。
おっと。今度は不倫? 

「でも、子どももいるし、誕生日を過ぎてから…」
「そうやっていつもはぐらかすんだから」。
やーん、また? 
いや、これを気にしてはライターなどできない。

えーと、原稿、どこまで進んだっけ? そうそう、ここまでだ。
『そのとき、彼女は言った』と打った瞬間、
隣の女性が、「もう限界」。

えーと、『…もう限界』。
違う!! 私が書いているのは不倫の話ではない〜。

じゃあ、家や図書館で書けばいいじゃん。
とよく言われるのだけれど、私は、シーンとしているよりも、
多少、ノイズがあるほうが集中できるのです。

時にはこんな日もあります。

洗濯物を取り込みに今、家に戻ってきたんだけど、
これから、また深夜までやっているカフェに行ってくる。

さて、どこにしよう…
不倫カップルも別れ話も、ネズミ講もいない
カフェにたどり着けますように。

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白石あづさ

ライフスタイル誌などを中心に活動しているフリーライター。
小学館より「世界のへんなおじさん」を出版。

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