世界のへんなおじさん by 白石あづさ世界のへんなおじさんを集めてみました。「世界のへんなおじさん」小学館より発売中

世界にはへんなおじさんがいっぱい

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開花予報だけじゃなくて露出狂予報もしてほしい

うしみつどきにこんばんは!
明日は、「一日先生」になります。
そういう体験取材なんだけど、編集長は、
「何にも用意しなくていいですからー」。

助かる。助かるけど…果たして?


●ものかげに隠れるおじさん

さて、今日、「今年の桜は早く咲く」と予報がでていました。
春が近づくにつれて心配なことがあります。

それは露出狂のおじさん(お兄さんも)。

3月中旬、まだ寒い日のこと。
駅から実家までの道のりで一箇所、どうしても
暗いところを通らないとなりません。

そこ、昔からよく出るんですよ。
その日も、道を斜めにつっきって歩いてくるおじさん、
「も、もしや…」と逃げるまもなく、おじさん、
バッサアアアア! 黒のダウンジャケットを開けました。

暗闇なのでたいして見えないのですが、
ジャケットの下はまあ、全裸でしょう。

「はあーーーー」 
疲れて帰ってきているのに、よけいしんどい。
すべてのやる気をうばいます。

が、おじさん、私が何の反応も見せないので、
どうしていいのか分からず? そのままでブルブル
震えています。立ちふさがったままです。困ったな。

ああ、そうか、叫んでやらないとこのおじさん、
向こうに行かないのか…仕方なく、
「キャァァ」とやる気なく言うとおじさんは、
満足。という顔をしてまた、物陰にしゃがみました。

●110番

こいつめ。次の電車で帰ってくる女の子を狙うのでしょう。
てくてく道を歩きながら、警察に電話しました。

このとき、対応した女性の警察官が、もうダメダメ。

私「●●駅から●●方向に行って●●で曲がったあたり…」
警「何番地か住所いってください」
私「道の途中だもの、知りません! 家もないし。
  大規模な造成地があるんですけど…」
警「地図には出ていません」

結局、7分間も説明したのにだめ。これじゃ露出狂、逃げちゃうよ。

私 「地元のおまわりさんにつないでください! 
『駅からまっすぐ行ってつきあたりを右!』だけで分かるから」
というと、すぐに白バイが4台、駆けつけてくれました。

タクシーの元運転手さんとかが、この窓口やったらいいのに。


●露出狂は季節もの?


白バイにまたがった警察官たちに、露出狂がいた場所を説明します。

「あそこ、昔からよく出るんですよ。もっとパトロールしてください」
「ああ、今、春先は多いんですよ。なんか脳に影響するのかな?」
「いつになったら、いなくなるんですか?」
「梅雨になると減るんですよ。夏も少ないです。春になると増える」

なんと露出狂のおじさんは季節ものみたいです。
その脳に影響が出る春先に、どうにか露出狂予想ってできないでしょうか?
その日ばかりは、女子は早く帰る!

ちなみに、「露出狂に出会ったときにどうしたらよかったんだろう?」と、ネットで調べたら、どこかの警察署のHPに、「きゃー!!と叫ぶと相手は喜びます。無視して通り過ぎましょう」と出ていました。

でも、私が遭遇したおじさんは、いつまでも立ちふさがっていたので、一声、叫んだほうが、満足してすぐにどいてくれるような気がします。


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白石あづさ

ライフスタイル誌などを中心に活動しているフリーライター。
小学館より「世界のへんなおじさん」を出版。

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