世界のへんなおじさん by 白石あづさ世界のへんなおじさんを集めてみました。「世界のへんなおじさん」小学館より発売中

世界にはへんなおじさんがいっぱい

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3日連続で見てしまいました

うしみつどきに、こんばんは。
今日は、銀座でオリンピックの銀メダリストの方を
取材してきました。

イケメンなので楽しみにしていたら、
イケメンなのは変わらないのだけど、
時差ぼけで恐ろしく眠いらしく、
急に目をぐりっ!と開けたりして、
ドキドキしました。

気の毒に、よっぽど眠たかったんでしょう…
記事がUPされたら、報告します。

●3日連続で…

さて、私の住んでいるエリアが大変、
治安の悪いことは、はじめて10日目のツイッターに
日々、つぶやいているのだけど、ブログには
書いてませんね。

昨年末、朝5時に起きて大阪の取材に行き、
東京にとんぼ帰りでそのまま忘年会で
オールナイトして24時間後の朝の5時に朝帰りしたら、
友人に「昨日、大丈夫だった?」と心配されました。

前日、夜10時ごろ、
私の住んでいる建物を中心として、
周囲100メートルくらいが
「KEEP OUT」の黄色いテープが
張り巡らされていたようです。

強盗にやられたおじさんが、道に
ばったり倒れていたみたい。

こんな夜型の仕事をしているので、
真夜中の1時、2時くらいにカフェから
帰宅することが多い私ですが、
幸いなにも被害にはあっていません。

しかし、この2年間、そのKEEP OUTの内側では、
麻薬の売買から、コンビニ強盗、ひったくり、
通り魔、下着泥棒などなど、殺人以外は、
悪事がてんこ盛りでした。

年末くらいから、怖いのでまわりを
よく見て歩くようになりました。

が、見たくないものも見えてしまいます。
おばけじゃありません。

しかも、今日を入れて、おととい、昨日と、
3日間連続で見てしまったのです。

それは、立ちションするおじさんです。

同じおじさん、同じ電信柱、同じ鼻歌。

時間はまちまちですが、たまたまなのか、
それとも、しょっちゅう出没しているのかは、
不明です。

今までもいたかもしれないけれど、
私が気にしなかっただけかもしれません。

友人が昔、
「黄色のフォルクスワーゲンを1日3回見ると縁起がいい」
と教えてくれたけど、3日連続で立ちションおじさんを
見ると…ってどうなんだろう?

いいことが起こらなくてもいいから、
悪いことがおきませんように。


開花予報だけじゃなくて露出狂予報もしてほしい

うしみつどきにこんばんは!
明日は、「一日先生」になります。
そういう体験取材なんだけど、編集長は、
「何にも用意しなくていいですからー」。

助かる。助かるけど…果たして?


●ものかげに隠れるおじさん

さて、今日、「今年の桜は早く咲く」と予報がでていました。
春が近づくにつれて心配なことがあります。

それは露出狂のおじさん(お兄さんも)。

3月中旬、まだ寒い日のこと。
駅から実家までの道のりで一箇所、どうしても
暗いところを通らないとなりません。

そこ、昔からよく出るんですよ。
その日も、道を斜めにつっきって歩いてくるおじさん、
「も、もしや…」と逃げるまもなく、おじさん、
バッサアアアア! 黒のダウンジャケットを開けました。

暗闇なのでたいして見えないのですが、
ジャケットの下はまあ、全裸でしょう。

「はあーーーー」 
疲れて帰ってきているのに、よけいしんどい。
すべてのやる気をうばいます。

が、おじさん、私が何の反応も見せないので、
どうしていいのか分からず? そのままでブルブル
震えています。立ちふさがったままです。困ったな。

ああ、そうか、叫んでやらないとこのおじさん、
向こうに行かないのか…仕方なく、
「キャァァ」とやる気なく言うとおじさんは、
満足。という顔をしてまた、物陰にしゃがみました。

●110番

こいつめ。次の電車で帰ってくる女の子を狙うのでしょう。
てくてく道を歩きながら、警察に電話しました。

このとき、対応した女性の警察官が、もうダメダメ。

私「●●駅から●●方向に行って●●で曲がったあたり…」
警「何番地か住所いってください」
私「道の途中だもの、知りません! 家もないし。
  大規模な造成地があるんですけど…」
警「地図には出ていません」

結局、7分間も説明したのにだめ。これじゃ露出狂、逃げちゃうよ。

私 「地元のおまわりさんにつないでください! 
『駅からまっすぐ行ってつきあたりを右!』だけで分かるから」
というと、すぐに白バイが4台、駆けつけてくれました。

タクシーの元運転手さんとかが、この窓口やったらいいのに。


●露出狂は季節もの?


白バイにまたがった警察官たちに、露出狂がいた場所を説明します。

「あそこ、昔からよく出るんですよ。もっとパトロールしてください」
「ああ、今、春先は多いんですよ。なんか脳に影響するのかな?」
「いつになったら、いなくなるんですか?」
「梅雨になると減るんですよ。夏も少ないです。春になると増える」

なんと露出狂のおじさんは季節ものみたいです。
その脳に影響が出る春先に、どうにか露出狂予想ってできないでしょうか?
その日ばかりは、女子は早く帰る!

ちなみに、「露出狂に出会ったときにどうしたらよかったんだろう?」と、ネットで調べたら、どこかの警察署のHPに、「きゃー!!と叫ぶと相手は喜びます。無視して通り過ぎましょう」と出ていました。

でも、私が遭遇したおじさんは、いつまでも立ちふさがっていたので、一声、叫んだほうが、満足してすぐにどいてくれるような気がします。


【日本のおじさん】 カエル男、来たる!?


うしみつどきに、こんばんは。
貧乏ヒマなしの白石あづさです。

さて、私はいま、いろんな人にメールを打ってます。
なぜかというと、明日、7時半に起きるのです。
7時半までは起きていることがよくあるけど、
起きる…なんて、できるのか!?

代々木で取材、そしてすぐに熊本に飛びます。
取材原稿はすぐ出さなきゃならんので、
飛行機のなかで原稿書くつもりなのですが、
揺れないことを祈るばかり。

最近、なぜか乗る飛行機、乗る飛行機、大揺れなのです。

ガガガガッと揺れるたびに「人生最後にやりのこしたこと…」を考えてしまいます。

なんでか、家族に〜とか、仕事で〜という壮大なことより、だいたいくだらないことばかり思ってしまうのです。

「部屋、洗濯物…5本指靴下、干したままだった」
「冷蔵庫に5日目のプリンが…腐っているところ見られたら」
「マニアックな宇宙人の本、恥ずかしいから処分しておけばよかった」

なので、とりあえず、1泊2日でも、飛行機に乗る前は、腐りそうなものは捨て、洗濯物は強制乾燥させてから出発することにしています。

宇宙人の本は…捨てられません。
私に万が一のことがあったときは、マニアの方におゆずりしますよ。

●へんなビデオを見ました

さて、先週、打ち合わせで下北沢のカフェに行きました。
オーナーさんと、ぼそぼそ打ち合わせしていたら、
そこへ、俳優さん&司会などでおなじみの松尾貴史さんが、
「どもども」と扉をあけて、店のオーナーにごあいさつ。

が、時間がないらしく、「ではでは」と行ってしまいました。
が、時間ができたらしく、「ちょっとちょっと」と5分後、戻ってきました。

ぼそぼそ…が3人に増えて、ヒソヒソやっていたら、
オーナーさんが、店の奥からビデオを持ってきました。

そのビデオを見るなり、松尾さん、
「そ、それは恥部です!若気のいたりです…」と
首を振っていやがるので、ますます見たい。

え?どんなビデオかって?

その名も、「松尾貴史のフロッグマンショー」!

テリー伊藤企画、高橋がなりプロデュース、
共演:松尾スズキ、布施えり、中山祐一郎。

熱海かどこかの旅館貸切、1泊2日で撮影したという低予算ビデオ。
つぶれてしまいましたが、「ビデオ安売り王」のオリジナル作品だそうです。

●B級好きにはたまりません!

で、どんな内容なのかって?

番頭さんが裸で出てきたり、なぜか旅館の料理を紹介するのに、料理にモザイクがかかっていたり(日本初だそうです)。

また、女体盛りならぬ男体盛りが登場したのは驚きでした。しかも、なぜか名作「東京物語」のパロディーらしく視線は、ローアングル! 

変なおじさんオンパレードに、笑いが止まりませんでした。
ほかのお客さんも、大喜び。

シュールでばかばかしくて、B級好きにはたまりません!
今、どこかで手に入るのでしょうか? (10年以上も前みたい)

見かけたら、ぜひ!


【おじいちゃん】 ドラム缶に雨水! 屋根にカビパン!


みなさん、夜更けにこんばんは。
外食続きで顔の面積が拡大しつつあるシライシです。
さて、今日は、「へんなおじいちゃん」の話です。

たまたまお正月に実家に帰ると、珍しく母方のいとこたちが
遊びに来ていました。

いとこ 「あづさ、本読んだぜー。印税くれ、くれ」
あづさ 「印税なんてちょっぴりだよ(小学館の宇佐美さん、
     もっとください)」
いとこ 「そういえば、『へんなおじさん』にうちの死んだ
     じいちゃんは入れなかったのか?」
あづさ 「日本人は生々しいから、やめとこうって編集が」
いとこ 「あのじいちゃんの孫娘が、ひとさまのおじさん
     なんて語ってる場合じゃないよ」
あづさ 「確かに…」

うちのおじいちゃんは変わった人でした。
人間嫌いで健康マニアでした。

エピソードがありすぎて、おじいちゃんだけで本が一冊できて
しまうくらい強烈なのですが、とはいえ、書いたところで、
うちの親戚くらいにしか売れないでしょう。

●おじいちゃんの食べ物●

ちなみに、おじいちゃんの相方・おばあちゃんは普通の人です。
おばあちゃんの手料理は、そんなにおいしいと思ったことは
なかったのだけど、それでもよく味噌汁とか煮物とかコトコト
煮込んでつくってました。

一方、おじいちゃんは、屋根にヤマザキの食パンを
干していました。
それって、乾パンみたいなものかって?
いいえ、違います。

雨が降ってもそのまま干し続けているから、青カビと白カビが
まじったマダラパンができあがります。
で、うちのおじいちゃん、そのかびたところを食べるんです。

そして、庭にドラム缶を置いて雨水を貯めてました。
金魚でも飼うのかって? 植木に水をやるのかって?
いいえ、違います。

藻もぐんぐん増え、ボウフラ君も元気に泳いでいます。
ドラム缶の内側のサビが水面の表面をオレンジ色に染める
ころが、おじいちゃんの飲み頃のようです。

あづさ「カビパンを持ったおじいちゃんが近づいてきてさ」
いとこ「で、食べたの? あれ」
あづさ「ううん。お母さんが、『お父さん、うちの子は
    普通の食べ物で育ててるから!』って止めにはいった」
いとこ「おれたち兄弟はドラム缶水、飲まされたぞ。
    あれで3人とも、おなかこわしたなあ…」

ドラム缶の底は見えませんでした。
日本一、濁っているという印旛沼だって水深50センチくらいの
透明度はあるんじゃないでしょうか? 
いとこたちが死なないでよかったです。

●ココナツ教があるならば

科学的に考えると、チーズじゃないんだから食パンの
青カビも、ドラム缶の塗料が溶け込んだオレンジの水も
体にいいわけない…と、医者の友人が首をひねっていました。

しかし、そんな毒水や毒パンばかり飲み食いしていたのに、
おじいちゃんは70代で30代の体と体力を維持。
96歳で死ぬまで恐ろしく元気でした。

そう考えると、無農薬や無添加、一日30品目って
なんなんでしょう。
私は田舎暮らしなどのライフスタイル誌を長く
やっていたので、農業やエコ系の取材依頼多いのです。

そういった人の話を聞いたり、中国の農薬野菜や狂牛病の
ニュースを耳にするたびに、「食の安全は大事」と考える一方、
「信じるものは何を食べても救われるのではないか」と
思ったりします。

ベトナムを訪れたとき、ココナツ教(正式な名前は忘れた)
という新興宗教団体の神殿の跡地を見学したことがあります。
教祖や信者はココナツばっかり食べて元気に
布教活動していたらしい。

でも反政府的な宗教だったから、ある日、怒った政府が
信者が暮らす神殿のまわりのココナツを引っこ抜いて、
レモン(みかん?)の木に変えてしまったそう。

それでココナツ教を解散に追い込んだらしいんだけど、
ほかの木をわざわざ植えるところがベトナムっぽい。
うちのおじいちゃんも、カビパン教とかやってみたら
よかったのに。合掌。

次の話題は、おじいちゃん、座敷犬を鍛える!の話
(をそのうち!)

【日本のおじさん】 ネズミ講のおじさん

みなさま、こんばんは。

さて、昨日の続きですが、「いよいよカフェで原稿を書こう
としたそのとき…隣に座ったのは、ネズミ講のおじさんと
見習いの女の子だった!」
という展開からでしたね。

●ネズミおじさん●

おじさんは、バリッと髪型を固めてスーツ。香水はきつく、
なんとなく元・ホストっぽい雰囲気を漂わせていますが
(嫌いじゃないが)、一方、連れの女の子は、ごく普通の
22歳くらいのOLさんらしく…でもなんだか
「見返してやる!」オーラが全身から漂っています。

が、座るやいなや、女の子がおじさんの前でしくしく
泣きはじめました。

「で、Aちゃん、今、借金あるの?」
「ありますが、父が明日、払ってくれることになりました」
「クレジットは?」
「もうできません」
「親戚は? Mちゃんって知ってる? 両親に内緒で、
おばあちゃんに借りたんだって。Aちゃんのおばあちゃんは
どこに住んでいるの? 関西? それは遠いなあ。
じゃあ、近くに親戚とかいないの?」

「一番、近いところで…都内におばが… ええ、金持ちです。
でもあんまり交流ないです」
「でもね、借りられないと、次は参加できないよ。(何に?)
10日の18時までに50万振り込んで。できる?」

「はい」
「じゃあ、今日あった子(新しいねずみちゃん?)に
メールして。題名は『話を聞いてくれてありがとう』…」


ぴろろろろろ。おじさんの携帯が鳴る。

「うん、うん、そう、それで、その子の分は、S子が払って。
そうすれば、なんか今日は特別な話を聞いたなって思うから。
『どんなに努力しても成功はつかめないよね、で、
今日は人生最大の大チャンス』って、そういいなよ。
そうでしょ? じゃあ、がんばって。ガチャリ」


どうも、子分のネズミちゃんが、新しいネズミを増やす場所は
違うカフェみたい。

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白石あづさ

ライフスタイル誌などを中心に活動しているフリーライター。
小学館より「世界のへんなおじさん」を出版。

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世界のへんなおじさん
白石あづさ著(小学館)

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